新潟県在住の39歳の女性です。夫と小学生の子供2人、義母の5人で暮らしています。仕事は、産業機械の電気設計及び配線です。
田舎に住んでいるので、自宅で仕事をしていると毎日がワーケーションのようです。
窓から鳥の鳴き声が聞こえたり、爽やかな風が吹き込んできたりするので、ゆったりとした気持ちで仕事をすることができます。
産業機械の電気設計と配線作業を本業にしています。しかし、立ち上げたばかりなのでなかなか売り上げがありません。
現在はネットで検索した客先に営業したり、設計に使用するパソコンやCADを用意したり、と仕事をスムーズに進めるための環境を整えながら仕事が来るのを待っています。
電気設計ですが、制御盤に部品を配置した図面と、その制御盤を加工して制作するための図面、そして電気回路の図面の主に3種類をCADソフトを使用して設計します。
業界ではAutoCADが多く使用されていますが、金額が高いので、互換性のある別のソフトを使用して設計をしています。
配線作業ですが、そちらは一人で全てできる程のスキルはない、と思うので、人手が足りない時の補助作業的な仕事をしたいと思っています。
起業をしようと思ったきっかけ
電気設計と配線作業のスキルが身についてきたことが実感できたので、2~3年程度前からぼんやりと独立することを考えていました。
そして、いいタイミングだと思ったので会社を辞めて独立してしまいした。
独立する直前に働いていた会社がブラック臭がしたので、長く続けられないな、とも思っていたこともあります。
具体的には、従業員が10名なのに社会保険、厚生年金が未加入で各自が国民健康保険、国民年金に加入させられていたこと、社長がお気に入りのキャバ嬢を従業員として迎えてかわいがっていたこと、社長とお局によるによるパワハラが横行していたことなどが不満でした。
そんな中、同期が仕事のプレッシャーに耐えられずに辞めたので「私も一人で独立してしまえば、そのような問題から離れて気分よく仕事をできるのではないだろうか」と考えて独立しました。
独立前の情報収集について
独立することをぼんやり考えていたので、インターネットで少しづつ情報収集をしていました。
また、職場に出入りしている個人事業主の様子を眺めて、どのように仕事をしていくのかをこっそりと勉強していました。
本は、個人事業主の経理に関する本を購入しました。
経理をしっかりとしたことがなかったので、自分で青色申告を行うためには知識が必要だと思ったからです。
セミナーは、行っていません。実際に独立して、一番参考になったのはインターネットでした。
格安の名刺印刷、ドメイン獲得、会計ソフト、仕事に必要な道具の買い物などにどんどん利用しました。
インターネットでさまざまな情報が収集できるので、不安はだいぶ減りました。
特に、会計ソフトのおかげで税理士のお世話にならずに済んでいるので助かっています。
独立時の開業資金資金について
開業資金は、自分で働いて貯めていたお金をまず30万円用意しました。
それで、自宅に仕事できる環境を整えようと思ったのですが、工具や机やこまごました事務道具をそろえていくうちにあっという間に5万円出費しました。
ホームセンターや100円ショップででなるべく安くそろえたのですが、合わせると結構な金額になってしまいました。
また、CADに使用できるパソコンも30万円かかりました。
そして、CADソフトも20万程度かかります。
そうなると開業資金の30万円だけでは足りなくなってしまったので、更に自分の貯金から50万円を事業資金に追加しました。
借り入れはしていません。しかし、80万円を持ち出したので、それを見合った働きをしていきたいと考えています。
開業時に一番苦労した点は?
一番苦労して、現在も苦労しているところは客先の獲得です。
会社員時代に付き合いのあった会社を、名刺を持って挨拶周りしました。しかし、営業の仕事の経験はなかったので苦労しました。
自分の仕事についてアピールする方法がよくわからず、口頭での説明のみになっているので、「何ができるのか説明できる資料があったらよかった」と言われたこともあります。
なので、自分で設計した図面をメールに添付して営業のフォローをしようと思っています。
また、女性でこのような仕事で独立している方はなかなかいないので客先からもスキルについて不安視されているのではないだろうか、と感じています。
1回、仕事を受けることができればスキルについて知ってもらえると思うのですが、その1回目の仕事の獲得が難しいです。
独立のメリット・デメリット
独立してよかったところは、自宅で好きな環境で仕事ができるところです。ラジオを流したり、アロマを使用したりして集中できる環境をつくれることが良かったです。
また、家にいるので小学生の子供2人の面倒を見ることもできます。
今は仕事にゆとりがあるので、子供たちの宿題を見たり学校の話を聞いてあげたりできています。
お金は必要ですが、このようにゆとりを持って家族に接することができるのは、自宅での仕事のいいことだなぁと思っています。
子供たちも今は小学生ですが、もっと大きくなって手が離れたら自分の仕事増やして、収入を上げていきたいです。
悪かったところは、収入の不安です。仕事を受注しないことには収入にならないので、必死に客先を開拓していきたいです。
独立したい人へ
独立を考えている方は、じわじわと計画しながら独立について妄想したおきましょう。頭の中の事業計画が失敗しても誰にも何にもダメージはありません。
そのように、サラリーマンとして働きながら気持ちだけでも独立に向けておくと、いつかチャンスが来た時にスムーズに行動に移せます。
そして、やっぱり必要になってくるのがお金です。独立するためには自分で仕事の道具をいっぱい揃えなければいけないので思ったよりもお金がかかります。
そして、お客さんがすぐに獲得できるとは限らないので当初の生活費も必要です。
気持ちにゆとりをもった人にお客さんも仕事を頼みたいと思うので、お金がなくても余裕をかませるようなメンタルでいたいです。
今後は、家族でディズニーホテルに行けるくらいのお金を貯められるように仕事に取り組んでいきたいです。
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