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ハンドメイドの起業で失敗したくない人に41歳の体験談をお届け!

年齢は41歳のハンドメイド作家です。年収はその年によって変動しますが250万円~400万円の間くらいです。家族構成は妻との二人暮らしで、自分の仕事を妻に手伝って貰いながら個人事業主として生計を立てています。

もうすぐ子供が生まれるので今年中には家族三人の生活になります。

今は一戸建ての借家に住んでいます。別居していますが車で10分以内の場所に両親が暮らしています。

私は絵付けガラスとUVレジンを主材料にしてネックレスやブローチといったアクセサリーやメモクリップといった文房具・雑貨を製作、販売しています。

実家の庭にコンテナハウスを建て、そこを工房にして製作作業を行っています。

製作時間は1日に大体8時間~15時間ほどになります。

製作の一部や梱包発送などを妻に手伝って貰いながら作業を進めています。

販売方法としてはminne等のハンドメイドマーケットプレイスを活用したインターネット販売と、手作り市、クラフトフェア、デザインフェスタなどのアートイベントへ出展して直接販売を行って利益を得ています。

イベント出展は東京都・神奈川県を中心とした首都圏をメインにして、年数回、大阪や名古屋へも出展しています。

今回は副業から初めて起業するまでの失敗談を元に少しだけアドバイスをさせてください。



目次

ハンドメイドで独立しようと思ったきっかけについて

元々ものづくりやアートに興味はあったのですが、仕事として成り立たせることはほんの一部の人たちにしかできないものではないかと考え、断念し数年はサラリーマンとして働いていました。

しかし社会人生活に自分を合わせることが出来ず体を壊し職業を転々とすることになってしまいました。

長期間一か所で働く事が出来ない不安の中で、どういう事なら長く一つの仕事を出来るのかと自分の内面に向き合った時、ものづくりで自分が好きなものを生み出しそれを売って生活できるようになれば可能になるのではないかという結論に至りました。

その場にたどり着くまでにはどう行動しなければいけないのか全く分からなかったので、一年間勉強時間をとり、技術を身に付けて開業しました。

ハンドメイドの起業前の勉強について

起業しようとしたのが28歳の時で、それまではものづくりには全く関係のない商業大学を卒業して販売員や営業職に就いていたため、作家という場所にたどり着く方法が全く分かりませんでした。

美大に入りなおす時間的、金銭的余裕もなかったため、この年からでも開業までの可能性のあるアートジャンルで短期間で勉強できるものがないかインターネットを使って調べ、東京にあるステンドグラス職人の養成所に1年間通うことにしました。

現在はステンドグラスそのものは行っていませんが、そこで学んだ絵付けガラスの技術は今の作品にも活かされており、独立開業してからどのように生計を立てていくのか、値段のつけ方、販路の広げ方、ものづくりのプロとしての姿勢など、今も活動の軸になっている大切なことをここで学びました。

開業資金は250万

実績や貯金も全くなかったため、開業資金を借り入れする方法がみつからず、養成所の受講料と開業資金を合わせて250万円を実家の両親から借りて開業しました。

両親も消費者金融などからは絶対に借り入れをしないという事を条件に資金を貸すことを承諾してくれました。

  • 養成所の受講料で100万円
  • 開業するための工房用のコンテナハウス代で40万円
  • 机や設備などの初期投資で20万円
  • 開業スタートまでに160万円

このくらいは使ってしまいました。開業後すぐに利益が出てくるわけではなかったので税金や日々の生活費をとても賄えるわけではなかったので、すぐにパートタイムの職に就き、作家活動の利益+パートタイムの給料+残りの資金の切り崩しで当面の生活を凌ぎました。

パートタイムの仕事を辞め、作家活動だけで生活できるようになったのが6年後で、そのころにはほぼ全額初期費用は使ってしまいました。

ハンドメイド起業時の一番の失敗はイベント出店を怠ったこと

一番の失敗は販売経路をしっかりと確保していなかった事です。

職人の養成所で勉強したため講師の先生も現役の職人という環境だったため、販売方法が昔からあるアナログな方法だけを教えられたため、最初のうちは口コミで仕事を増やしていく方法のみでオーダーを受け販売する方法をとっていました。

インターネットを使わず人力でという方法は今の現代社会の中ではあまりに力が弱く、開業してから2年ほどは年間の売り上げが20万円台というビジネスとしてとても成り立たないレベルのものでした。

そのためしばらくの間はパートタイムの給与と開業資金の切り崩しで生きていく毎日になってしまいました。

途中からイベント出展という方法を覚えて収入が上がっていきましたが、最初のうちは全く売れず、支払う出展料の方が高くつき、赤字になることが多かったです。

三ヶ月で1個という時もありました。イベントで利益をしっかり上げることが出来たのはさらに2年後、開業から4年がたっていました。

最初に販売経路としてイベント出展をしっかり調べるこのが出来たのなら、少なくともこの半分の期間で利益を出せるようになったのではないかと思います。

始める前のリサーチがいかに重要なのかを知りました。

ウェブ集客も先に勉強すべきだった

私はやっぱり作品を手に取ってもらいたかったのでネットに疎いこともあって、インスタやホームページで集客することなく地道に商売をし過ぎた感じがあります。

今思うと周りのライバルはさっさとネットで固定ファンを集めて短期間で成功していくように思います。全国を商圏にできますし、私もこれからは作品をアップしていかなければならないと痛感しています。

ハンドメイドで起業してよかった点

独立して良かった点はとにかく毎日の時間が自由だという事です。確かにサラリーマン時代に比べて収入は3分の2以下に落ち込み、生活は苦しくなりました。

しかしながら、会社でのストレス、悩みなどから解放されたのはお金に変えられない喜びです。

何よりも好きなことで収入を得て、服を買い、ご飯を食べ生活できる事はこれ以上ない喜びです。税金を支払う時でさえ喜びを感じます。

悪かった点はやはり自分の作家活動をどうお金に変えていくのかというマネタイズのイメージと具体的な方法を一番最初にしっかりと調べていなかった点です。

生活の質を上げ理想を語ってもやはり毎日生きていくためにはお金が必要です。

利益を上げるというもっとも世知辛い事ですがまずここからしっかり計画を立てなければビジネスは長く続きません。

これに気づくまでに私は4年かかってしまいました。

4年経って分かったことはここまでの販売方法は開業当初にしっかりリサーチしてさえいれば比較的簡単に調べられたという事でした。

視野が狭く、リサーチという面倒なことを怠けていたために4年という膨大な時間を無駄にしてしまいました。

今後ハンドメイドで起業したい方へ!

独立・開業という言葉はかっこいいという華々しい魅力があると同時に、そんなに簡単に上手くいかない、楽じゃないという事は情報が多く得られる現代では多くの人が実は知っている事実だと思います。

作家仲間もこの生き方は人には勧められないと良くいっています。

しかしながら好きな事を仕事に、自分だけの手で生きていくというのはとても自由で毎日が楽しく幸せです。たとえ貧乏でも。

生活をする最低限の収入を得るというのであれば最初に利益を得るマネタイズ方法をしっかりリサーチすれば決して不可能な事ではありません。

裕福な生活より自由でストレスの無い生活を第一に考えるなら、独立開業はありだと僕は思います。

ようやく形になる利益を私も出せるようになって来ました。

まずは両親への借金を完済させ、少しずつ貯蓄を増やし、いつか自分の家を建てて家族三人で幸せに生きていくのが私のこれからの目標です。

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