現在51歳、男性です。九州は佐賀県佐賀市在住です。
元々は長野県生まれ、大学のために上京。
長期信用銀行勤務、その後佐賀に移住し、税理士事務所勤務を経て、スイミングスクールコーチ、現在に至ります。20年前から学習塾を開業しています。あとは日中は、教育サポート高校の非常勤講師をしています。
家族は嫁、長男、長女です。今は学習塾の自営を行なっています。
大学浪人生、高校生、中学生、小学生の学習指導です。
1人で経営しているため、授業は行わず、『参考書で大学に行こう』をモットーに掲げて勉強してもらっています。
実際は、生徒たちがわからない部分があったらすぐに答えています。
中学生や小学生は、授業なしというわけにはいかないので、業者から問題集を購入し、問題演習をさせつつ、授業スタイルも取り入れています。
最近は、高校生に対して行っている英文法の授業の全部を動画撮影し、Youtubeにアップしていつでも見れる状態にしています。
休んだ生徒や見直しに使えて便利と言ってもらっています。そこからは収入を得ようという目的は持っていません。
収入は多い時は1,000万円くらいありましたが、最近は600万円程度になりました。
学習塾の起業をしようと思ったきっかけと流れについて
スイミングスクールにて、指導している時に、生徒から来週はテストあるから水泳休まなきゃ…という声を聞き、なんか困ってる科目とかある?って聞いたら、「英語がわからない」と複数の生徒からの返答でした。
プールから上がって、観覧席で談笑するのが常でしたが、そこでちょっと英語の(現在完了)話をしてあげたところ、わかりやすいと言ってもらえたので、調子に乗って、観覧席で毎週ちょっとずつ勉強を見てあげていました。
数学などは、ホワイトボードを持ち出し、本格的に授業みたいにしていたところ、社長から、儲けにもならないようなことをするなと言われ、こっそり自宅に読んで勉強を教えるようになりました。
男の子ばかりでしたので呼びやすかったのはあります。女の子だと休みの日に家に呼ぶとなるとまずいので。
そうこうしているうちに、友達もつれてきていい?兄弟も…となり、なんだか人数があつまってきたので、これは塾にしようかなと思い、思い切ってプールを退社し、独立するに至りました。
起業前の勉強について
起業するにあたって、特に勉強することはなかったです。
というのも、20年前ですから、ネットも普及しておらず、セミナーなどもなかった時代です。
実際は、開業してみてから、必要に迫られたことを勉強したという感じでした。
フランチャイズも考えましたが、まだそんなにフランチャイズ自体も今ほど多くなく、自分でやるしかなかったというのが本当のところです。
今なら、逆に自分がセミナーを開催してもいいかなと思うくらいです。そのセミナーでお金をもらえるかどうかはわかりませんが、私の経験を伝えて、独立起業したい人のお手伝いはできるかなと思います。
独立起業の本すら極端に少なかった時代でした。周りからは不思議に映ったと思います。
準備資金は60万円!教室は手作り!!
最初は、自宅にて生徒2、3人からスタートしたため、開業にあたって資金を調達することはなかったです。
しかし、自宅だと家族のプライバシーもありましたので、自分で庭に小屋を建てようという話になり、そのための費用が約60万円ほどかかりました。
しかもお金をかけたくなかったのと、夕方から始まる塾にでしたので日中時間があったこともあり、自分でログハウス調の小屋のキットを購入して、基礎から塗装に至るまで自分で建てました。
それ以外はほとんどかかっていません。基本的に、商品仕入れもなく、私の体だけが資本という仕事ですので、光熱費くらいでしょうか。
あとは、教材費とかは保護者さん負担ですので、こちらの負担はほとんどありません。
開業時の苦労は大手との競合差別化
生徒を志望校に合格させるかが、最大の問題です。
本人が勉強楽しいと言ってくれても、保護者さんも通わせて良かったと言ってくれても、志望校に合格させてあげないといけないので、そこが苦心しています。
現在は、コロナ禍でもあり、学習塾自体が大手が大手を振って、スケールメリットをガンガン使ってきて、低価格化させています。
そういった大手との競合が大変なのですが、そこは発想の転換で、大手の隙間を縫うということをしてみたら、意外に生徒が集まりました。
同じ土俵で勝負しても敵わないので、大手にはない手作り感を全面に押し宣伝ししたら、リアクションが良かったです。
いつの時代も、集客が勝負だと実感しています。オンラインの使用も視野に入れないといけません。
学習塾の集客法はきちんと調べておくべきでしょう。
独立のメリット・デメリット
独立して本当に良かったと思っています。
会社員として勤務している時、プールのコーチをしている時、俺はもっと評価されるべきだ!といつも思ってしまうほどの給料の安さでした。
しかし、自営を始めて10年くらいしてから、月収100万円を超えた時に、本当に嬉しかったのを覚えています。
開業してすぐにじゃんじゃんお金が入ってくるというのは本当に少ないと思います。
今のようにネットが普及してもいない時でしたので余計に大変だったと思います。
悪かった点は、収入の少なかった時の焦燥感でしょうか。
自分1人でしているので、気持ちをしっかり持っていないときついかなとも思います。
しかし、誰かに指図を受けることなく仕事できるので、本当に良かったと思っています。
学習塾で独立したい人へ
開業を目指す方へのメッセージですが…
今まで自分でやってきた事、真剣に打ち込んできた事を振り返ってみて欲しいです。
私は、自然発生的に始まった塾を仕事にしてしまったという感じでした。
他に仕事をして、生活の基盤を確保しつつ、間に時間を苦労して作って、少しずつ開業していく事が安心感にもなりよかったです。
初期投資をいかに抑えるかも大切なポイントとなると思います。失敗したら借金だけ残ったというのを避けたかったです。
私自身、このコロナ禍の不況をどう乗り越えるかを、真剣に模索しています。
というか、常に新しいことへのチャレンジを忘れないようにしています。
インターネットの使い方をもっと勉強しようと思っています。
起業をお考えの方、悩むくらいなら挑戦するべきです!
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