神奈川県在住の20代後半。住まいは主人と二人でアパートを借りていて、来年の春に新築マンションの購入を予定中。
結婚を機に昨年の春から遠方にあった職場をやめてフリーランスに転向。
デザインワークやライティングのお仕事も少々行なって生活している。パートナーは平日休みの会社勤めなので自分がそれに合わせる形で休みを取っている。
デザインの仕事は、友人つながりで依頼をもらう名刺のデザインや、新規事業の店舗ロゴ、パンフレットなどのデザイン。
他にはイベントや展覧会のチラシ、ポスター、web素材を作ることもたまに。デザインで得る収入は現状4,5万円あるといいくらい。
ライティングはベンチャー企業と契約していたものの、車内トラブルがあり単発契約に移行したため、当初は月18万円の収入があったがそれが数千円まで落ち込んでしまった。
収入を得るために今は、季節ものやイベント関係の短期のアルバイトなども迷わず手を出しながらやりくりをしている。
これまでデザイン中心に進めていたものの、これからはライティング業務にも力を入れて行こうと計画している。
デザイナーの独立の決意を決めるまでの流れ
それまで、某公立施設内でインハウスのデザイナーとして勤めていた。雇用形態が契約社員であったものの、自分としてはそのまま２年ほどは継続して勤めるつもりでいたが、現パートナーとの婚約を機に、遠距離での結婚生活ではなく、近距離で生活を初めて行く覚悟を決めて、また自分の年齢も鑑みて、思い切ってフリーランスに転向する流れになった。
ちょうど同じタイミングで中国からのコロナウィルス感染の話がで始めた頃だったため「次にいつ会えるかわからない状況よりも、もう行ってしまえ」と半ば勢いで決めたことも嘘ではない。
それまで自分が培ったツテはそれほど期待できるものではなかったが、直近で依頼を受けていた業務があったため、フリーランスの世界に踏み切れた
起業前の勉強について
特に、セミナーや参考本での情報収集はしておらず、年末の確定申告用に参考となる書籍を用意していただけ。
自分の場合は、パートナーが学生時代に学生起業をしていたため、事業についてや営業についてなどはパートナーから直接聞くことの方が多かった。
当人からも参考書も大事だが、同じ業種の先駆者にあって話をあおいだり、コミュニティで横のつながりを作ることの重要さを伝えられた。
ただ、友人の中でたまたま独立した人が周りに多く、主にフリーランス向けの保険関係のサイトや、業務委託の得られる仕事サイトの紹介を受けたりすることは何度かあった。自分個人としては経理や保険の情報はやらざるを得ない部分になるからわからないと逃げない方が良い
開業資金について
費用は正直なところそれほど持てておらず、数十万程度の貯金から。というのも自分の業種はリモートワークがベースになっていて場所を問わず、自宅でも完結することができるものであったため、特別な環境に資金を当てる必要はなかった。
従業員についても現段階では自分一人で回しているため、開業にあたって人権費用がかかることもなく、一般的な独立、起業よりはカジュアルな形で始まったのではないだろうか？
ただ、ゆくゆくは安定した環境を整えて、印刷機材や加工機なども入れていきたい。
そのためにはまずは200万円を目標として資金を用意していきたいと考えている。おそらく維持費用が一番にかかってくるのではと思う。あとは営業にかかるサンプル作成なども、初めはかかりそう。
独立開業で苦労した点について
不安定さに耐え抜くのは本当に苦労する。
現在進行形で苦しいものではあるが、直近では住宅購入に当たってローンの審査を受けるときにつまずいた。
フリーランスはカード審査も容易ではない。
しかも事業がまだ乗り切っていない時期の購入をすることになったため、年収の報告に胃を痛めたり、ローンが通るのかどうかもパートナーの負担になると精神的な負担が大きい時期を過ごした。
大きな買い物やローンの壁にぶち当たるのもフリーランスのひとつ覚悟しておかないといけない点かもしれない。
それに加えて年金も考えておいてほしい。国民年金は厚生年金よりも還元される額面が相当変わってくる。
今のうちから計画的に積み立てなどの資金作りをして、将来にも備えてほしい。
起業してよかった点・悪かった点
毎日のスケジュールが自分のペースで組めること、作業のプランを誰かに指摘されることもなく進められるのでストレスが随分と減った。
あとは、よくも悪くもだが休憩時間も任意でいつでも取れる。ちょと買い物に行くのも、市役所に寄るのも、今日は気分を変えたいから場所を移そう、なんてこともできるのは個人事業主ならではじゃないかと。
悪い点としては、社会的に不安定に見られがちなところ。
これは自分がどう思って気持ちを保てるかも関係しそうだけど、強い気持ちでいることが求められる。当然不安になることの方が多いかもしれないけれど、やるのも辞めるのも自分しかいないから、決断をして進む必要がある。孤独感というのが良くも悪くも強いかも。
今後でざなーとして独立したい人へ
とはいえ、人生一度きりの中で、どれだけの人が自分が思い描く「やりたいこと」「いいなと思うこと」に出会えて、それを仕事にしようと思えているのか考えると、今自分で独立を考える人はすごく人生充実すると思う。
自分次第で出たり入ったりするお金や人を前に苦労することもたくさんあるけれど、それが積み重なれば一般企業に入るよりもっと自分を知れるし挑戦できるんじゃないかな？
自分も、今は苦しすぎる日々だけど、自由な時間と好きな仕事を続けるためにもう少し踏ん張って乗り越えたい。
掲げる目標がブレなければ、自ずと今やるべきことが見えてくる。いざという時には孤独から逃げて、違うジャンルの人の声を聞くのも良いかもしれない。
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