５５歳にして千葉のコインパーキングで起業！年収４００万稼ぐまでの道のり

千葉県に住む63歳の男性です。昨年度の年収は400万とすこしくらい。家族は妻と私だけで子供はいません。

私の両親は既に2人とも他界しており妻のおかぁさんが北海道で妻の妹（バツ1でテレワークのサラリーマン）と一緒に暮らしています。毎年、夏場になると3、4か月の間、私達2人も北海道に移動して暮らしています。

 

我が家の千葉県にある自宅は借地なのですが88坪と広いのです。

この土地は私の親父が60数年前の「旧借地借間法」の時に賃貸契約をしたので非常借り手に有利で地主の方からは契約違反以外では契約解除できません。

そしてこの契約は相続が可能なので現在は私が借主になっています。

以前は2階立ての大きな家でしたが夫婦2人で住むには大きすぎ築年数も40年近かったので取り壊して夫婦2人で住む小さな家を建てました。

残った敷地は地主さんの了解を得て駐車場業をやっています。

 

今年で8年目に入ります。

コインパーキングで起業しようと思ったきっかけと流れ

以前はシステムエンジニアをしていたのですが長年のハードワークがたたって「抑うつ神経症」という病気を発症して休職せざるを得なくなったのがきっかけです。

 

年齢も55歳になっていましたので、どのみち定年が近いこともあり。思い切って決断しました。最初はアパートも考えたのですが（こちらの方が収入は多い）アパートには色々な弱点あがあることを知りました。

 

 

ただ、このちいきは「駐車場が全然少ない」とのことで初期費用が凄く安く済む駐車場業を始めることにしたのです。

 

開業前の調査事項について

まず自分で家の半径2km以内の状況を何回も確認し駐車場の状況と月極賃料の相場を調べました。

さらにコインパーキングの業者を何社か選択し見積もりや相談をして地元系の一社に絞り、コインパーキングだけでなく月極駐車場、バイクガレージの料金徴収と契約代行をお願いし快諾を得ました。

広さで設計してみるとコインパーキングが4台分、月極駐車場が5台分、バイクガレージが4つ設置できることが分かり家の取り壊しも含め全てお願いしました。

実は家の解体作業というのは一般顧客と業者依頼では全然、見積もり価格が違うのです。

ですので、その業者さん経由で旧家を解体し、新しい家は、私が格安の業者に依頼して「定型型の家」を建てました。

一部の建築業者では「決まった設計」で家を売っている業者がおり、そこだと一流メーカーに頼むより遥かに安く家が建てられるのです。

駐車場関係の色々な設備は「もちはもち屋」で業者さんにお任せしました。

 

開業資金は１５００万！値段設定には注意した。

開業資金は家の建築費も含めて1500万円です。

1000万円は貯蓄から。500万円は義父から借りました。このうち家を建てる費用は1200万円でし。つまり駐車場設備にかかった費用は300万円ほど。

照明設備や対向車確認ミラー、土地アスファルト化と駐車枠の線引き、ガレージの欧入などです。

ちょうど予算内に入りました。駐車場というのは初期費用がえらく安く済み、かつ年数が経っても賃料が低下しません。

その代わりに毎月の賃料はアパートには劣りますが住人トラブルもなく事故もなく安心です。

ただバイクガレージには苦労しました。

一般的に400cc以下の中型バイクに乗っている人はガレージを借りようとは思いません。

ガレージを借りてくれる方はハーレー、ドカティ、BMW、CB400Fなどの高級バイクに乗っている人だけだからです。

ですので奥行が十分あって取り回しも効く場所を設け賃料も年間で10万を超えないように設定しました。

 

合計で186,000円が不労取得として入ることになりました。

私は個人年金もあり既に公的年金も出るので夫婦2人で暮らすには十分です。

 

開業時に最も苦労した点

最も苦労したのは「何をやろうか」です。

アパートを建てる案、クリニックを誘致する案、など色々な案があり、実際に全て専門業者にあたり実地調査もしてもらったのですがやはり、どれも初期費用が高額で、どうしてもローンを借りざるをえないという結果でした。

正直、55歳でローンを組むのはいやでした。

一応、お付き合いのある銀行にあたってみたところ「OK」と言う返事はもらっていましたが、毎月、返済しなければならない借金を抱えてしまうと「辛い」気がしました。

「もし賃料が入ってこなかったらどうしよう」と思ってしまうのです。

アパート、クリニックとも予想収入は現在の駐車場経営の倍くらいありましたが、あえて安全策を取りました。

おかげでローンを組まずに事業開始できたのは「やはり大きかったな」と今でも思います。

アパート経営は実際に失敗した人の話を聞いていましたので最初から疑ってかかっていたのですが、やはり業者さんも正直なところ「予想が甘すぎる」と感じました。

駐車場業というのはローリスク、ミドルリターンという特徴があり、本当に安定した収入が得られます。但し、当然ながら車の通る道に面していないと駄目です。

幸い、うちの土地は東南角という絶好の場所だったのでうまくいった、と思っています。

 

コインパーキングで起業して良かった点・悪かった点

契約管理と賃料徴収を全て専門業者さんに任せているので、自分ではほとんどすることがありません。月末に賃料が振り込まれメールで報告を受けるだけです。

そして駐車場、特にコインパーキングというのは最初は認知度が低く稼働率は悪いですが時間が経って認知度が上がると利用者が少しづつ増えていき、2年目あたりから完全に軌道に乗りました。

近所は住宅街であり集合住宅化も進んでいるので月極駐車場の需要も多く、現在では全てにはお答えできない状況です。

またバイクガレージは存在そのものが少なく結構、遠くの方の利用もあります。

しかし最初は広告の打ち方が分からず空き状態が続き、苦労しましたが二輪車安全協会のＨＰに広告を出すと凄い効果があることが分かり、現在は満車状態です。

駐車場業を合い業してみてよ有ったのは、とにかく「自分の時間が沢山持てること」と「将来的にも安定した収入が見込め老後の生活不安がないこと」です。

必ずしも全ての方に出来る商売ではないと思いますが条件の合う方にはお勧めでいる商売です。

 

今後独立を夢見る方へ！

サラリーマンをしていると「将来、どうしよう」と思っても日々の作業に追われ、実際に具体的な内容を考えることが出来ません。私の場合は病気という「自分でなんとかしなくちゃ」と言う状況に追いこまれたので必死になって考え調査し実施したのです。

やってみて分かったことは事業というのは絶対に人任せにしてはいけない、という事です。

とにかく自分で調査し自分で考え決断をしてこそ、始めてうまくいくということです。

下手にローンを組むと逆に損をしてしまう可能性が十分にあります。

退職後の生活不安がある方はまず、自分が何を持っているか、を考え、それで始められる事業を考えた方が良いです。

業者の勧めて来るような事業案は大抵、業者側に圧倒的に有利であり業者は「自分達のことしか考えていない」と心得るべきです。

自分の持っているものを元に何が出来るかを一生懸命考えて下さい。そしてできるだけ安く買い業して下さい。そうすれば何とかなるものです。