年齢は58歳で、IT起業家です。日本体育大学卒業し、大手企業のLinuxサーバー管理者、MS-DOS、パソコン管理者を務めました。
2000年に独立起業し、その後はIT関連の事業をしています。年収は常に1千万円以上で、家族はいません。東京都足立区生まれですが、現在はフィリピンのマニラに住んでいます。
フィリピンで独立開業するまでのまでの流れ
独立までに準備したこととしては、突然会社を辞めることになったたため、特に準備はありませんでした。ただし、以前のIT会社での経験が独立後に役立ちました。勉強したことや経験を生かすことで、新たな事業を始める上でのスキルや知識を身につけることができました。
開業資金に関しては、約100万円の貯金を元手にスタートしました。最初の数か月は貯金を切り崩しながら事業を運営し、5、6か月後には黒字経営に転換することができました。
生活防衛のためには、いくつかの工夫をしました。まず、スタッフを雇わずに一人で業務をこなすことで、人件費を節約しました。
また、オフィスや店舗の家賃をできる限り抑えるようにしました。低コストで運営するために、自宅を活用するなどの方法も取り入れました。
さらに、秘書代行サービスを利用することで、業務の一部をアウトソースしました。時間や労力の節約になり、効率的に業務を進めることができました。
これらの工夫と経済的な配慮により、生活を防衛しながら事業を展開することができました。独立する際には、資金の計画や運営の工夫、効率化の視点などを考慮することが重要です。
フィリピンで独立するために一番苦労したこと
独立に当たり一番の問題は、突然会社をクビになったため、否応なく独立開業せざるを得なかったことです。急な変化に対応しなければならず、新たな事業を立ち上げるための準備期間も限られていました。
特に困難だったのは、顧客の獲得方法です。
独立後は自分で顧客を見つけ、信頼を築く必要がありました。また、税金対策や節税の知識も必要であり、専門家の助言や情報収集が欠かせませんでした。これらの点について、自己学習やコンサルタントの支援を活用し、克服していきました。
周りの反応は様々でした。一部では「大丈夫か?」と心配する声もありましたが、多くの人々は応援してくれました。特に家族や友人は、私の決断を支持し、励ましてくれました。
それでも私が独立開業に踏み切った理由は、自分自身の能力や経験を最大限に活かし、自由な働き方を実現するためでした。
自己成長や自己責任のもとで仕事をすることに魅力を感じ、自分のビジョンを追求するために独立を選びました。困難や不確定要素があったにも関わらず、自己実現のための道を選んだことは、今でも最良の選択だったと思っています。
独立する前に考えるべきだったこと・反省点
まず、Webデザインやプログラミングのスキルが不足していたことが挙げられます。独立する前に、より深い知識と経験を積んでおく必要がありました。クライアントの要求に応えるためには、高品質なウェブサイトやアプリケーションを開発するスキルが不可欠です。
また、予測外に税金の負担が重かったことがあります。独立する際には、税金に関する十分な知識や計画が必要です。税金の支払いを見落とすと、予算が破綻し、ビジネスの持続性に影響を与えます。
税理士を早めに探すべきだった
優れた税理士に出会わなかったことも反省点です。税理士はビジネスの重要なパートナーであり、適切なアドバイスや節税の戦略を提供してくれます。経済的な成功を収めるためには、信頼できる税理士との良好な関係を築くことが重要です。
年収が大幅に増えたことで、自己評価が過剰に高まり、散漫になってしまった点も反省すべきです。成功体験から得られる自信は大切ですが、それに溺れることなく、継続的な学習と成長を忘れずに行うべきでした。目標に向かって集中し、効果的な戦略を持ち続けることが必要です。
英語の勉強不足も反省すべき点だった
英語でのコミュニケーションの不備も問題でした。海外でのビジネス展開の機会を逃した原因の一つです。グローバルな市場に参入するには、英語の能力が求められます。英語の学習や通訳・翻訳のサポートを活用しながら、国際的なビジネスチャンスを探るべきでした。
これらの反省点から、スキルの習得、税金計画の充実、優秀な専門家のサポート、自己評価のバランス、言語能力の向上といった要素に重点を置いて起業に挑戦することが重要だと反省しています。
独立後の仕事の変化について
独立してからの実際の仕事内容は、ウェブサービスの運営と開発が中心となりました。フィリピンではライバルも少なく、意外な人気を得て、サービスが軌道に乗ったことで、日々の業務はウェブサービスの改善や新機能の開発に注力しました。
ウェブサービスの特徴として、プログラムさえ作ればスタッフを必要としない利点があり、一人で業務を進めることができました。
この結果、収益も増加し、年収は驚くほど上昇しました。顧問税理士さえも驚いたほどです。ウェブサービスの成功により、収益の向上と人件費の抑制が実現しました。
収益の増加により、私の生活環境も変化しました。
高い家賃の事務所兼住宅に引っ越すことができました。都心の便利な立地で、仕事に集中できる環境を手に入れることができました。
独立後の仕事は、ウェブサービスの運営や開発に注力することで収益を最大化しました。この結果、年収の大幅な増加や、環境の向上といった好影響がありました。ウェブサービスの成功は、私の仕事の内容や収益に大きな変化をもたらし、さらなる成長を遂げることができました。
独立後に事業売却でさらに生活が安定した
ウェブサービスの事業は成功したため、私のウェブサービスに興味を持っていた他の企業が私の事業を買い取ることを希望してくれました。彼らが私の事業を引き継ぐことで、私はそのウェブサービスに関わる仕事から離れ、他のウェブサービス構築などに専念することができました。
事業を売却する際には税金がかかることに驚きました。
売却益に関する税金や事業売却に伴う手続きについて詳しく知識を持っていなかったため、予想外の負担となりました。税金についての十分な計画とアドバイスを受けていれば、よりスムーズに事業を売却できたかもしれません。
その後、私は再就職や他の業界への転職を選ばず、IT経営者のままです。
ウェブサービス事業の失敗から多くの教訓を得ましたが、私はIT業界に魅力を感じ、経営者としての道を続けることを決めました。20年以上経過した今も、IT業界での経営活動を続けています。
現在は、新たなWebビジネスの他、クラウドサーバ(AWS、GCPなど)、Pythonなどによるデータ分析による事業予測、株式・FXの予想、NFTの可能性、フィリピンでの事業展開アドバイスなどの事業に取り組んでいます。
独立開業前にやるべきこと
独立開業を通じて学んだ教訓として、以下のアドバイスをお伝えします。
事前に必要なスキルを磨くこと。
自身の業界や分野で必要なスキルを習得し、専門知識を深めることは重要です。継続的な学習とトレーニングを通じて、競争力を高めましょう。
税務に関する基礎知識を身につけておくこと
ビジネスにおいては、税金や会計の知識は欠かせません。税務コンサルタントや税理士からのアドバイスを受けながら、適切な税金計画を立てましょう。
商品やサービスのヒットに過信しないこと。
成功体験は自信に繋がりますが、常に謙虚さを忘れずに。市場の変化に対応し、継続的な改善と革新を行うことが重要です。
固定費をできるだけ低く抑えること。
人件費や家賃などの固定費はビジネスの持続性に影響を与えます。効率的なコスト管理やオンラインツールの活用を通じて、費用を最小限に抑えましょう。
パソコン一台で世界のどこでも稼げるようにすること
インターネットを活用してビジネスを展開することで、地域や時間の制約を超えて顧客と繋がることができます。オンラインプレゼンスを構築し、グローバルな視野を持ちましょう。
英語でのコミュニケーションを取れるようにしておくこと。
グローバルな市場に参入するためには、英語は重要なツールです。英語学習や翻訳サービスの活用を通じて、国際的なビジネスチャンスを広げましょう。
これらのアドバイスは、独立開業を成功させるために重要な要素です。ただし、それぞれの業界や状況に応じて調整が必要です。綿密な計画と情報収集を行い、自身のビジネスに合った戦略を構築してください。
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