僕はまだ20代の半ばくらいの時に早々と転職を考えるようになっていました。当時は建設の機械のリースの会社に勤務していました。
その機械のリースの営業を担当していました。口はうまいほうだと思っていたのですが営業の仕事はなかなか難しく、うまくいかない日々が続いていました。
気が付けば営業の仕事中は転職のことばかり考えていました。そんな時によくサボるために立ち寄るお店がありました。
フランチャイズの飲食店なのですがいついっても盛況でなかなか儲かってそうに感じました。
いつも接客してくれる僕と同じくらいの年の店員となんとなく話すようになりました。聞くとアルバイト
かと思っていた彼はなんと店長だったのです。
二年前にそのフランチャイズの店舗を営業開始したとのことでした。店長ですからバイトを雇うのも一日の仕入れなどの目安など色々と始めは大変だったそうです。
ですが僕の見ている限りではとても充実しているように見えました。こんな感じに経営できたら良いなあといつしかあこがれるようになりました。
やると決めたからにはフランチャイズに挑戦した
そこでそのフランチャイズの色々な情報集めを始めました。営業などそっちのけで自分の店舗のためにあちこちの店舗を見たりして参考にしました。そしてここだと思ったフランチャイズに連絡を取りそこから店舗の経営に向け話を進めました。
一応担当者がつき色々とアドバイスをくれるので僕は安心しきっていました。なにより名前がきちんと売れているのだから宣伝もそうはいらないだろうと軽く考えていたのです。
担当者との話もスムーズに進みました。借金もしましたがフランチャイズの店舗ですからあっという間に取り返せるだろうとすっかり安心しきっていました。
店舗の開店までは本当に忙しく一か月前に退社した会社のこともすっかり忘れ毎日準備に向け大忙しでした。いざオープンとなり初めのころは客足もよく繁盛していたと思います。
アルバイトも数人雇いましたが節約のために自分が出社するので休みのない日々が続きました。忙しく1か月がすぎ半年がたったときでした。
近くにライバルの大手スーパーができて経営が傾き始める
客の数が減ってきたのです。理由は明らかでした。近所におおきなスーパーが出来たのです。
そこでは飲食もできたので僕の店の常連さんもやがて来なくなりました。駐車場も二台しかありませんでしたから大手のスーパーの広い駐車場の方がよっぽど利用しやすかったのでしょう。
それに飲食の店舗も何店舗も入っていましたから僕の店の少ない品数よりははるかによかったのでしょう。気が付けば客はどんどん減り続け仕方なくバイトの人数も減らすことにしました。
そうなると自分の仕事は増えるばかりで睡眠も満足に取れないような過酷な日常が始まりました。入荷した食材もさばききれないときもあり、赤字経営になりました。
そうなるとすたれてしまうのはあっという間です。活気のない店に客はこないのです。旗を作って店頭に置いたり目立つ広告を配ったりと工夫も沢山しました。
ですが結局赤字が膨らみあえなく閉店に追いやられてしまいました。こうして僕の始めての店舗のフランチャイズ失敗となりました。
安易に考えてフランチャイズで起業するのは辞めよう
この体験談を読むとフランチャイズに嫌なイメージを持つと思いますがやり方だと思います。
僕の場合はとにかくなんでも安易に考えていたのです。また、一番の失敗はリサーチだと思います。これが十分でなく不足していたためこのような事態に陥ったのだと考えています。
いくらフランチャイズだといっても結局はお客さんがどれだけ入るかにかかっているのです。
もっと店舗の場所を吟味してリサーチをしっかりと行っていたらうまくいっていたのではないかととても後悔しています。結局は借金が残ったのですから苦い経験となりました。
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